仮想通貨詐欺の送金先を調べるときは、最初にTXIDと送金先アドレスを確認し、その後にウォレットの動きと利用した取引所を整理します。
ただし、ブロックチェーン上で移動が見えても、送金先の利用者名や返金先が分かるとは限りません。
追跡結果を断定材料にせず、取引所、公的窓口、専門家へ伝える資料として整えることが目的です。
結論:送金先の確認は「TXID→アドレス→取引所」の順番
- 取引所やウォレットの履歴からTXIDを保存する
- ブロックチェーンエクスプローラーで送金先アドレスを確認する
- 送金日時、通貨、数量、ネットワークをメモする
- 利用した取引所や金融サービスへ公式窓口から相談する
- 必要に応じて警察、188、弁護士、調査会社へ資料を渡す
アドレスが分かっても、個人名や資産の回収可能性まで確定するわけではありません。

まずは数字と日時をそのまま残します。意味づけや犯人の断定は、資料を揃えてから相談します。
TXIDとは何か
TXIDは、暗号資産の送金を確認するための取引IDです。
利用した取引所やウォレットの履歴画面に表示されるほか、送金完了メールや通知に記載されている場合があります。
TXIDと似た情報を混同しない
- TXID:一つの送金を識別する文字列
- 送金先アドレス:資産が送られたウォレットの文字列
- ネットワーク:Bitcoin、Ethereumなど送金に使ったチェーン
- 取引所の注文番号:サービス内部の記録で、TXIDと別の場合がある
相談先から「TXIDをください」と言われたときは、どの通貨とネットワークの情報かも一緒に伝えます。
送金先アドレスを確認する手順
1. 取引履歴を開く
利用した取引所やウォレットの公式アプリ・公式サイトから、出金履歴を開きます。
相手から届いたリンクでログインせず、自分で公式ページを開いてください。
2. TXIDとアドレスを保存する
文字列をコピーするときは、前後の文字が欠けないようにします。
画面のスクリーンショットだけでなく、日時、通貨、数量、手数料が分かる画面も残します。
3. 公式または一般的なエクスプローラーで照合する
送金に使ったネットワークに対応したブロックチェーンエクスプローラーで、TXIDやアドレスを検索します。
検索結果はURLと確認日時を保存します。
ブロックチェーン上で分かること・分からないこと
確認できる可能性があること
- 取引が記録されているか
- 送金先アドレスや数量
- その後に別アドレスへ移動した記録
- 取引が承認されたかどうか
公開情報だけでは分からないこと
- アドレスを使っている個人の氏名
- 資産が返金されるかどうか
- 別アドレスの所有者が同一人物かどうか
- 取引所内部の本人確認情報
アドレスの所有者を断定する投稿や、SNSでの公開は避けます。
個人情報や秘密鍵を、調査を名乗る相手へ無制限に送らないことも大切です。
取引所や警察へ伝える資料のまとめ方
TXIDだけを渡すより、送金に至った経緯と、相手から受けた指示を一緒に整理したほうが相談しやすくなります。
- 勧誘を受けた日時とSNS・広告・チャット
- 相手の表示名、アカウント、サイトURL
- 送金日時、通貨、数量、TXID、送金先
- 出金時の追加請求や返金の説明
- 現在も連絡が続いているか、追加送金を求められているか
証拠保存の記事では、会話履歴や通知を含めた整理方法を説明しています。
警察・188・取引所へ伝える順番も、相談先を選ぶときの参考になります。
調査会社へ依頼する前に確認すること
民間の調査会社が送金経路や公開情報の整理を案内する場合があります。
依頼前に、どのチェーンを調べるのか、報告書に何が含まれるのか、追加費用があるのかを確認します。
追跡できることと、返金できることは同じではありません。
調査会社の調査範囲・料金・契約を確認する記事で、比較項目を整理しています。
よくある質問
TXIDが見つからない場合はどうしますか?
取引所の出金履歴、メール、通知、銀行明細を確認します。見つからないこと自体を「不明」と記録し、残っている情報で相談してください。
送金先アドレスを検索すれば犯人が分かりますか?
公開台帳で移動を確認できても、利用者の氏名や犯人を特定できるとは限りません。断定せず、確認日時と検索結果を資料として保存します。
アドレスをSNSで公開して注意喚起してもよいですか?
誤認や個人情報の拡散につながる可能性があります。まず利用したサービスや公的窓口へ相談し、公開は慎重に判断してください。
参考にした公的情報
※この記事は送金記録を整理するための一般的な確認手順です。追跡、相手の特定、返金、資産回復を保証するものではありません。秘密鍵やリカバリーフレーズは第三者へ渡さないでください。
